宇宙の人格的エネルギー

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19世紀にアメリカで流行した精神療法運動は、宇宙の生命力と精神的につながることが、身体の病を癒し、精神の安定をもたらすというものだった。

宇宙には、無限の生命と力をもつ人格的エネルギーが存在し、万物を通じて自己を顕現する。このエネルギーが慈悲の光、全能の神などと呼ばれてきた。人間の生命は、本質においては、この無限の生命につながっている。

実際に、精神療法は現実的な治癒力を発揮し、世界の宝庫を開く鍵とも考えられた。現代でも、心のあり方が病勢に影響を与えていることが統計的に実証され、医学のひとつの研究分野にまでなっている。

宗教学者ウイリアム・ジェームズは、自己意識には生物的次元を超えたより高い次元にアクセスできる潜在意識が組み込まれていると考えた。この高い次元の力によって捉えられることが、神秘体験である。この高い力は、感覚や知性で把握できる世界とは異なった次元ではたらいていて、われわれの祈りの衝動の源となっている。

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